SchoolDays、ほとんどの登場人物が何かがおかしい…
リアルな物語ではない。断じて究極の愛の物語でもない。
けど心に残る作品ではある。
他の美少女ゲームのアニメは複数の女性と仲良くなって、最後に真ヒロインと結ばれてみんなHAPPY。みたいな物語が多く、個々のエピソードは素晴らしいのだけれども、エピソードごとに隔絶感があり、作品全体の構成としていびつになりがちです。
しかしながらこのSchoolDaysは最初から最後まで話の筋が基本的に一本通った構成になっているのでそれだけでも(美少女ゲーム原作として)私は評価できると思う。
猟奇的な最後ばかりが言及されることの多い作品だが、それに至るまでの登場人物、特に清浦刹那の心情を丁寧に追うことでまた違った見方ができると思う。
どうしてこうなってしまったのだろうか、もし清浦刹那が西園寺世界と席を交換しなければ…
もし、西園寺世界が伊藤誠を桂言葉を紹介しなければ…
もし…(以下略)
見終わった後、こう考えずにはいられなかった。
そして、史上最低の主人公伊藤誠に西園寺世界。こんなにはらわたが煮えくりかえるような登場人物をふたりも作り出せたメイザーズぬまきち氏は称賛に値すると思う。
キャラクターごとにコメント
伊藤誠
俗名 誠氏ね
通称 へたれ、まこちゃん
とりあえず、ここまで性格が悪い主人公もなかなかいない。
原作をはるかに凌駕する屑である。
ただですら原作「SchoolDays」「SummerDays」のアンケートの嫌いなキャラでぶっちぎりの第一位なのに。
妊娠したと主張する西園寺世界にたいして、「どうして子供なんて作ったんだよ」
そこまで言うか普通。
こいつが死んだ時、私は狂喜乱舞していました。
明確に関係をもった女性は5人(桂言葉、清浦刹那は除いた)
なんでこんな奴がもてるんだという疑問はありますが、入学式のときの清浦刹那のエピソードをみる限り、昔はいいやつだった模様…。
っていうか、清浦刹那とのエピソードのときだけ、ほんのちょっとだけ綺麗な誠な気がする。
ちなみにゲーム版の伊藤誠は(場合によっては)大変格好良かったり…
「SummerDays」では全編通じて伊藤誠が一人の女性を一途に思い続けるエンド「二人のパリ」は不覚にも泣いた…
なんで「SummerDays」(の本編)をアニメ化しなかった。
桂言葉
俗名 コトノハサマ
通称 ヤンデレの女王
可哀想すぎる。全編を通じてほとんど不幸な目にしかあっていなメインヒロイン。
彼女は、ぶっ壊れた人間というよりか、周囲の心ない人間に精神を壊されてしまった。
最後の最後まで報われることがなかった。
アニメ版の桂言葉には一種の滅びの美しさを感じる。
願わくは言葉一途√がいつの日か作られんことを
西園寺世界
俗名 ビッチ・ザ・ワールド、ビッチ、世界史ね
一見、悲劇のヒロインだが、やっていることは相当腹黒い。
・伊藤誠と仲良くなるために桂言葉を利用。(堂々と正面から告白すればよい)
・自分が仲介しておきながら桂言葉から伊藤誠をNTR。
・周囲から誠と付き合っていることを前提とする発言があっても、仲介役をやっていたことを言わないばかりか否定すらしない。そのため、周囲は桂言葉が一方的に伊藤誠に付きまとっているように感じてしまう。
・妊娠したかどうかを病院などで確かめもせずに、「妊娠した責任をとれ」と大勢の前で迫る。(事実でない場合、男性の社会的地位の損失、精神的苦痛は計り知れない)
・他人の家で料理を床にぶちまける。
・挙句の果てに逆上して誠を殺す。
・「SummerDays」では親友(笑)の清浦刹那から誠をNTRとした。
私は伊藤誠以上にこいつが嫌いです。
ある意味、この二人が酷すぎるから桂言葉や清浦刹那が美しく見えるのかなあと思ってしまう。
清浦刹那
通称 せっちゃん、ドクターS
俗名 スクイズの良心
ほとんどのキャラがねじが数本ほど外れているSchoolDaysのなかで数少ない良心をもったキャラ。
世界の大親友であり、世界のために行動する。アニメ版では伊藤誠と桂言葉、西園寺世界の三角関係に収拾をつけようとするとその行動は報われることなく、志半ばでフランスに旅立つことになる。桂言葉ほどではないけど、可哀想な人物。
自分を押し殺してまで世界のために行動するも、実は幼少期の出来事(トラウマ)が関係していたり、彼女と西園寺世界は異母姉妹だったりするからである。この辺は劇中で語られることがないので、ちょっと異常にうつる時もある。
彼女は良心をもった人間ではあったものの、フランスに旅立つため時間がなく強引な行動をとらざる負えなかったのが不幸でしょうか。
とはいっても二股をかけている伊藤誠に本命の西園寺世界一人に絞れって言っているだけなんですけどね。(やり方はちょっと強引だったけど)
「SummerDays」ではメインヒロイン兼主人公として綺麗な誠との馬鹿ぷっるぷりをユーザーに見せつけた。どうして「SummerDays」をアニメ化しなかった。
「SummerDays」だったら、桂言葉とも親友になるし、感動的な話だし…。
アニメの第7話から10話では彼女の心情を丁寧に追っていくと、SchoolDaysって奥深いアニメだなあって思うハズ…。多分。
加藤乙女
いじめっ子。桂をいじめてばっかりいる。しかし、誠の前でのみ急に可愛い女の子になる。(猫を被っているともいう)
個人的にはいじめっ子の乙女よりアニメ未登場の妹の可憐のほうが好き。
加藤可憐の「うちの姉は度胸もなければ、胸もない」は名言。
黒田光
通称 イカリング
世界の友人のハズがいつの間にか誠と関係を持っている…。
甘露寺も見捨てるというちょっと残念なイカ。
甘露寺七海
通称 甘露煮
なんか良くわからないけど、彼氏とあ~んなことをやっているところを盗撮されて、公開処刑にあうという不幸な人間。少なくともアニメ中では。
黒田光や西園寺世界にも見捨てられてさびしく劇中から去っていきましたとさ。
原作に比べて扱い小さいな…
レイパー
さわながとかいう名前があった気がするけど、そんなのはどうでもよい。
名前の通り、桂言葉を襲った屑。
最初は単なる三枚目の主人公の友人キャラかとおもったけど、そんな軽いものでは断じてなかった。
こいつはアニメ中で制裁が加えられることがない。
願わくはいつかこいつが死ぬ√が作られることを…
という訳で、グダグダ感満載で感想らしきものを書いてきた。
最後に一言
「SummerDays」の早急なるアニメ化を望む。
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